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経済指標が予想を下回る…ダウ、小幅に反落

2019年10月17日 7:21

16日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、発表された経済指標が市場予想を下回るなど、いくつかの悪い材料が重なり、ダウ平均株価は小幅に反落して取引を終えている。

16日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から22ドル82セント値を下げ、2万7001ドル98セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も24.52ポイント下げて、8124.18で取引を終えている。

この日は、9月のアメリカの小売売上高が発表されたが、市場予想を下回る内容だったため、売りが優勢となった。また、アメリカと中国の貿易協議をめぐり、一部メディアが「合意の具体的内容が不透明だ」などと報じたことで、米中貿易摩擦への懸念が改めて意識され、相場の重荷となった。

一方で、発表された決算が市場予想を上回った金融大手のバンク・オブ・アメリカが買われるなど、アメリカ企業への決算内容に対する期待が下値を支えた。ダウ平均株価は小幅に反落して取引を終えている。

市場関係者は「明日は住宅に関する指標が発表されるが、小売売上高に続いてこれも市場予想を下回ってくると、アメリカの景気不安が高まることも警戒しなければいけない」と話している。