×

米の移民政策 保護施設の受け入れ“限界”

2019年10月28日 15:47

アメリカ・トランプ政権の移民政策によって、アメリカからメキシコ側に送り返される移民が増え、保護施設での受け入れが限界に近づくなど、状況が深刻化している。

トランプ政権は、今年1月、中米からアメリカを目指す移民集団、キャラバンが押し寄せたことなどを受け、移住の手続きを厳格化した。それまで、審査中の移民はアメリカ国内で待機させていたが、メキシコ側で待機するよう変更し、ロイター通信などによると、これまでに約5万人が送り返されたという。

メキシコ側では、民間の寄付に頼る保護施設などが移民を受け入れているが、物資不足などで受け入れが限界に近づいている。

ホンジュラス人女性「(母国で)犯罪に巻き込まれ逃げてくるしかなかった。(アメリカ入国の)審査を待つしかない」

待機期間が長期化する中、支援者らによると、メキシコ政府からの援助もないということで、移民の受け入れをめぐる問題が深刻化する可能性もある。