視聴者の皆さんの素朴な疑問を徹底調査する「オシラベリンク」のコーナーです。13日は、宮崎県都城市のあおいくん（7）から質問をいただきました。

（都城市　あおいくん）
「なんでカラスは朝はいるのに夜はいないの？教えてください」

あおいくんは、カラスがどこで生活しているか気になったそうです。ということで、カラスのお家はどこなのか、調査してきました。

やって来たのは、宮崎市本郷北方です。

（秦萌記者）
「教えていただくのは、日本野鳥の会宮崎県支部の田辺さんと前田さんです。このあたりにカラスが住んでいるんですか？」

（日本野鳥の会宮崎県支部　田辺英樹事務局長）
「そうですね。宮崎市内でも有名なカラスの『集団ねぐら』と言われるところです。きょうは少し遅いようですが、もうすぐしたら帰ってくると思います」

しばらくカラスの帰りを待っていると、午後6時ごろ、近くの畑に続々とカラスが集まってきました。その数、約300羽！眠る前に腹ごしらえをしているそうです。

（秦萌記者）
「一斉に飛び立って動き出しました。建物の屋根やフェンスの上に移動しましたね。今、何をしているところなんですか？」

（日本野鳥の会宮崎県支部　田辺英樹事務局長）
「建物の上で巣が安全かどうか確認をしています。大胆でもあり、賢い。そして、臆病というか、考えながら動いている鳥だと言われています」

そして、あたりが薄暗くなったころ。カラスたちは、群れごとに森に向かい、森のてっぺんに近い茂みに止まりました。このあと眠りにつきます。

そして、朝になると、ねぐらを飛び立ち、エサを取ったり、水浴びに出かけたりするそうです。

（日本野鳥の会宮崎県支部　前田幹雄さん）
「ここは、周辺に田んぼがあって食の面で良いし、橘通りに行ってもいろんなものが落ちていたり、餌場がある。秋口になると、だいたい2000羽くらいが帰ってきて、すごい光景が見られます」

ちなみに、春が来て繁殖期になると、ひなを育てるために木の上や電柱などに巣を作り、巣の近くで寝るということです。

ということで、「カラスは夜どこにいるの？」の答えは、「これからの時期は森などの『ねぐら』に、繁殖期は巣の近くに住んでいる」でした。