LA山火事 13日に近郊で新たな火災発生 略奪など相次ぎ治安も悪化
山火事の発生から1週間たっても延焼が続くロサンゼルス。近郊でも、また新たな火災が発生しました。さらに略奪なども相次いでいて、治安が悪化しています。
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アメリカ・ロサンゼルスの地元当局が“火事場泥棒”を捉えた映像を公開しました。火災現場周辺では、略奪行為が相次いでいて、これまでに少なくとも20人が逮捕されているということです。
1週間たったいまも延焼を続けている、ロサンゼルスの山火事。鎮圧のめどがたたない中、日本時間の14日、アカデミー賞のノミネート発表の再延期が決まりました。
また、13日には新たな火災も発生。草木が激しく燃え、炎が広範囲にわたっています。上空から放水するなど、消火活動が行われていました。
ハリウッドやサンタモニカなどがあるロサンゼルス周辺の複数箇所で発生している火災。そのうちのひとつでは、“原因”に関する情報も出てきています。
発災当日の7日、山の中で激しく火の手があがっていたのは、“送電塔”です。地元メディアによると、地元当局はこの送電塔の周辺を火元として調べているということです。それぞれの山火事との関連は分かっていません。
今回焼失した面積は164平方キロメートルあまりで、これは東京ドーム約3500個分。死者はこれまでに24人確認されています。
ロサンゼルスを拠点としているテニスの大坂なおみ選手は、全豪オープンの初戦後に、自宅の状況を語りました。
大坂なおみ選手
「火の手は私の家の3ブロック先まで迫っていました。家には娘との思い出が詰まっています。全部は持ち出せません。私は娘の出生証明書を取りに行ってもらいました。燃えたら取り返しがつかないので」
ロサンゼルスで“過去最悪”の被害となった山火事。現地では、ロサンゼルスのカレン・バス市長の責任を問う声が相次いでいます。
(1月14日放送『news zero』より)