アメリカ・ロサンゼルスの大規模な山火事は、終息のきざしが見えていません。死者が24人に増え、経済的損失は日本円で23兆円以上に上るとみられています。

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発生から6日目。不眠不休の消火活動が今も続いています。アメリカのロサンゼルスで発生した“過去最大規模”の山火事。「乾燥」と「強風」の影響で延焼、“史上最悪”の事態となっています。

“高級住宅街”のパシフィックパリセーズ。その街並みは失われました。今回の火事で被害を受けた建物は1万2300棟以上。経済的損失は1500億ドル、日本円で23兆6000億円に上るとみられています。

記者（12日）
「被災地の近くでは、地域の人たちが持ち寄った衣服や寝具が並べられ、被災者に配られています」

支援センターとなった駐車場。中には、ボランティアを手伝う6歳の男の子もいました。

ボランティア
「子どもも大人もホームレスです。住む場所がありません」

戦場のようになった街から逃げてきたという人は――

自宅を失った人
「犬を含め私たちは全てを失いました。48年間ここで暮らし、子どもたちもみんなここで育ちました。一瞬で全て焼けてしまった」

現地当局によると、少なくとも24人が死亡し、安否不明者の捜索活動が続いています。

ロサンゼルス周辺の複数か所で発生している山火事。このうちの1つについて、火災原因が調べられていることが新たに分かりました。

火事が発生した7日に撮影された映像には、山の中にある送電塔の根元が激しく燃えている様子が映っていました。地元メディアによると、この送電塔の周辺を地元当局が火元として調べているということです。

それぞれの火事の関連は分かっていませんが、火の手は“飛び火”によって拡大したとみられています。

一方、SNS上で拡散しているのが“陰謀論”です。

「ロサンゼルスの火事はグローバリストの陰謀の一部だ」（Xより）

火災は何者かによって“仕組まれたもの”だという見解です。そこに反応したのが、次のトランプ政権で要職に就く実業家のイーロン・マスク氏。「真実だ」と返信しています。

ただ、NBCはほとんどの論調は不正確か的外れであり、深刻化する自然災害に対する真の解決策にはなっていないと専門家の見立てを報じています。

強風は15日まで続く見通しで、消火活動が続けられています。