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イラン、IAEAの核施設への立ち入り拒否

2019年11月8日 1:27

イラン原子力庁は6日、IAEA(=国際原子力機関)の査察官の核施設への立ち入りを拒否したことを明らかにした。

イランメディアによると、原子力庁は6日、IAEAの女性査察官が中部ナタンツの核施設を訪れた際、立ち入りを拒否したと発表した。「不審なものを持っていたため」としているが、何を持っていたのかは明らかにされていない。

また、IAEAに対し、この女性査察官の受け入れを拒否することを伝え、査察官はイランを離れたとしている。

核合意の履行を確認するIAEAの査察活動が今後も適切に行えるか、懸念も広がりそうだ。

こうした中、イランは7日、核合意で禁止されてきた中部フォルドゥの核関連施設でのウラン濃縮活動を再開した。

ウラン濃縮度は、原子力発電の燃料と同程度の4.5%にするとしているが、イランによる核開発の拡大が続いている。