IAEA イランがウラン濃縮を再開
IAEA(=国際原子力機関)は11日、イランが「核合意」で禁じられた施設でウラン濃縮を再開したことを明らかにした。ヨーロッパ諸国はイランに強く反発している。
IAEAが11日に提出した新たな報告書では、核合意でウラン濃縮が認められていないフォルドゥの地下施設でウラン濃縮が再開されたとしている。イランは今月初めに、核合意による経済的見返りがないとして、ウラン濃縮をさらに拡大すると表明しており、IAEAとしてこれを確認した形。
一方、核合意に参加している、イギリス、フランス、ドイツの3か国は直ちに、イランを非難する共同声明を発表した。イランが態度を改めない場合は核合意に従って、国連の安全保障理事会でこの問題を協議することも辞さないとしている。
安保理で一定期間内に何らかの合意に達しない場合は、核合意の枠組み自体が解消されることになっているため、緊張がさらに高まっている。