アメリカの司法省は8日、水原一平被告が銀行詐欺など2つの罪で起訴され、司法取引で起訴内容について認めることで合意したと発表しました。

アメリカ司法省は8日、ドジャース大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告が違法な賭博の借金返済のために大谷選手の口座から無断で1700万ドル、日本円で26億4000万円あまりを不正に送金していた罪と、虚偽の納税申告をした罪で起訴したことを明らかにしました。

その上で、処罰を軽減する司法取引で、起訴内容を認める答弁を今後、数週間以内に行うことで水原被告と合意したと発表しました。

銀行詐欺は最長で禁錮30年、虚偽の納税申告は最長で禁錮3年の刑があり得るということです。

水原被告のブックメーカーへの不正送金は、2021年11月から今年1月までに少なくとも41回あったとしています。また、去年9月には歯科治療に6万ドルが必要になり、大谷選手が支払いに同意し小切手を発行しましたが、水原被告は歯科医院では大谷選手の口座のデビットカードで支払い、小切手の6万ドルは水原被告自らの口座に入金していたということです。

水原被告の罪状認否はロサンゼルスの裁判所で9日に予定されていましたが、14日に延期されています。