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厳戒態勢の北京で死者 新型コロナ感染拡大

2020年1月28日 12:23

新型コロナウイルスの感染拡大は一層深刻になっている。中国本土で死者が106人となり、感染者数も4500人を超えた。感染が集中する湖北省だけでなく、当局が厳戒態勢を敷いてきた北京でも初めて死者が出るなど中国各地で警戒が強まっている。

中国政府の衛生当局によると、新型コロナウイルスの感染者は新たに1800人近く増え、中国本土で4515人となった。また、死者は106人に達している。

中国国営の新華社通信によると、習近平国家主席は27日、感染拡大を防ぐため対策を徹底するよう改めて指示した。習主席自ら檄(げき)を飛ばすのは、先週から今週にかけてすでに3回目で、習指導部の危機感も強まっている。

また、日本政府が日本人を帰国させる準備を進めている武漢市では、当局が市民らの外出制限を強めているという。現地に残る日本人によると、27日夜から、外国人が滞在するホテルにも中国の医療チームが派遣され、外出する際には中国側への連絡が義務づけられたという。