20日に閉幕した北京冬季オリンピック。日本は冬季大会では過去最多となる18個のメダルを獲得しました。その裏では、中国の政治色や競技・運営の混乱も目立ちました。

新型コロナウイルスの世界的流行のなか実施された今大会。21日朝の中国メディアは「疫病の影響を克服し、国際社会の高い評価が得られた」と成果を強調しています。

閉会式から一夜明け、空港では一般客の立ち入りを禁止して選手や関係者の出国ラッシュに備えていました。

今大会は中国の人権問題をめぐり欧米から外交的ボイコットの動きも出ましたが、IOC（＝国際オリンピック委員会）のバッハ会長は「中国の人々にとって転機となる大会となった」と称賛しました。

一方で、フィギュアスケートでは、カミラ・ワリエワ選手のドーピング問題で団体戦のセレモニーが中止に。ただ、ワリエワ選手は個人戦への出場が認められ、公平性に疑問も生じました。

新型コロナ対策では、外部との接触を完全に切り離す厳格な「バブル方式」がとられましたが、競技出場を断念した選手もいて厳しすぎる措置に批判も出ました。

異例ずくめのまま大会は幕を閉じ、来月4日からはパラリンピックが開幕します。