右：ボクシング女子66キロ級イタリア代表のアンジェラ・カリーニ選手（写真：Abaca／アフロ）
パリ五輪ボクシング女子で、世界選手権では女子選手としての参加資格がないと判断された選手と対戦し、途中で棄権したイタリア代表選手に対し、国際ボクシング協会が賞金5万ドルを授与すると発表しました。
IBA＝国際ボクシング協会は2日、パリ五輪ボクシング女子66キロ級のイタリア代表、アンジェラ・カリーニ選手に対し、金メダリストへの賞金と同額の5万ドル＝日本円でおよそ730万円を授与すると発表しました。
カリーニ選手は1日の試合で、去年の世界選手権では女子選手としての参加資格がないとIBAに判断されたアルジェリア代表のエイヌマン・ハリフ選手と対戦。試合開始から46秒で棄権していました。
IBAの会長は「彼女の涙は見ていられなかった」としたうえで、「なぜ女子ボクシングを殺したか理解できない。資格のある選手だけがリングで闘うべきだ」として、ハリフ選手らの参加を認めたIOC＝国際オリンピック委員会の対応を批判しました。
