トルコ大統領選は決選投票か 長期政権のエルドアン氏が苦戦…敗北なら国際情勢に影響も
14日に行われたトルコの大統領選挙は、20年間、権力を握ってきた現職のエルドアン大統領がリードしているものの、得票率が50%を超えておらず、決選投票に進む可能性が出ています。
トルコのアナトリア通信によりますと、開票率99.3%の段階で、エルドアン大統領が得票率49.4%、野党統一候補のクルチダルオール氏が44.9%となっています。ただ、いずれの得票率も当選に必要な過半数に達しておらず、28日に、この2人による決選投票が行われる可能性が出ています。
野党統一候補・クルチダルオール氏
「国民は安心してほしい。決選投票では私が必ず勝つ。この国に民主主義を取り戻す」
クルチダルオール氏は、このように述べ、決選投票に備えて意気込みを語りました。
ウクライナ侵攻をめぐって、ロシアとウクライナ双方への交渉のパイプを持つことを自負していたエルドアン大統領が敗北する場合、国際情勢にも影響が出る可能性があり、選挙結果が注目されています。