去年、中国・江蘇省の蘇州市内で、日本人の親子らが男に切り付けられ死傷した事件で、殺人などの罪に問われている男に今月23日、判決が言い渡されることが分かりました。

江蘇省の蘇州市内で去年6月、日本人学校のスクールバスを出迎えていた親子らが、男に刃物で切り付けられた事件では、日本人の親子がケガをし、バスの案内係をしていた胡友平さん（当時54）が男を阻止しようとして刺され、死亡しました。

事件をめぐり、50代の中国人の男が殺人と殺人未遂の罪に問われていますが、上海にある日本総領事館によりますと、今月23日に蘇州市の中級人民法院で判決が言い渡されるということです。17日までに中国側から伝えられたということです。

9日に行われた初公判では、総領事館の岡田勝総領事らが傍聴し、「検察と被告の間で、一定のやりとりがあった」ということですが、内容については「現時点での公表は控える」としています。

中国側はこれまで、事件の背景などについて、詳しい説明をしておらず、判決の中で犯行動機がどこまで明らかになるかが焦点です。