米“黒人死亡”抗議デモ 夜間の外出禁止令
アメリカ・ミネソタ州で黒人男性が白人警察官に首を押さえつけられ、その後死亡した事件をめぐり、全米各地に広がった抗議活動は、一部が過激化し、夜間の外出禁止令が出される事態となっています。
カリフォルニア州ロサンゼルスでは、事件後から連日、人種差別に抗議する大規模なデモが行われています。30日も一部が過激化して警察と衝突し、警察車両に火がつけられるなど緊迫した事態となりました。
前日には、略奪行為などで530人あまりが逮捕されていて、事態を重く見た市長は、市全域に夜間の外出禁止令を出しました。また、州北部のオークランドでは、当局の施設の警備員らが銃で撃たれ、1人が死亡しました。
首都ワシントンのホワイトハウスの前にも大勢のデモ隊が集まり、警官隊に向かって、ペットボトルを投げたり、花火を打ち込んだりする場面もありました。
事件があったミネソタ州やジョージア州の一部などでも外出禁止令が出されていて、全米でデモの過激化が沈静化する見通しはたっていません。