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外出禁止令も ホワイトハウス前で炎と黒煙

2020年6月1日 12:09

アメリカでは、黒人男性が白人警察官に押さえつけられ、その後、死亡した事件を受けて抗議デモが過激化し、一部が暴徒化しています。首都ワシントンでも夜間の外出禁止令が出されました。

ホワイトハウス前では断続的に爆発音が鳴り響いていて、激しい炎と黒煙が上がっています。上空にはヘリコプターが旋回していますが、デモ隊は興奮しながら一進一退を繰り返しています。このあと外出禁止令が発効となりますが、緊張感が高まっています。

ワシントンでは30日も大勢のデモ隊がホワイトハウス前に押し寄せ、市内では、放火や略奪が相次いでいます。地元メディアは、大統領が29日、警護隊に促され、一時、地下室に避難したと伝えています。

一方、新しい情報です。発端の事件が起きた中西部ミネソタ州ミネアポリスでは、デモ隊にトレーラーが突っ込みました。ロイター通信によりますと、運転手は引きずり出され、デモ隊から暴行を受けたということです。

また、ニューヨーク中心部では30日、停車していたパトカーをデモ隊が取り囲んでいたところ、別のパトカーが突っ込みました。現場では悲鳴が上がる様子が映像に映っていますが、けが人がいるかなど詳しいことは分かっていません。

また、西海岸ロサンゼルスでも観光地サンタモニカなどで、略奪行為が相次いでいます。

全米でデモが暴徒化する中、首都ワシントンと15の州であわせて5000人の州兵が動員されているほか、トランプ大統領は軍の派遣も辞さない構えを見せています。