衝突激化 トランプ氏は一時、地下室避難か
アメリカ・ミネソタ州で黒人男性が白人警察官に首を押さえつけられ、その後死亡した事件をめぐり、全米各地で抗議デモと警察の衝突がさらに激しさを増しています。
ロサンゼルスでは、事件後、警察に対する抗議デモが続いていて、連日、数百人規模の逮捕者が出ています。観光地として知られるサンタモニカで行われた抗議デモでは、武装した警官隊が出動。座り込んだデモ隊とにらみ合いが続きました。
一方、数百メートル離れた場所では、デモに乗じて男らが商店に押し入りました。こうした略奪が深刻化していて、ロサンゼルスでは2日連続となる夜間外出禁止令が出され、緊迫した状況が続いています。
首都ワシントンでも、略奪や放火が起きています。ワシントンでは31日、夜間の外出禁止令が出されました。ホワイトハウス周辺では、規制範囲が大幅に拡大され、厳重な警戒態勢が敷かれています。
トランプ大統領は、終日、ホワイトハウスに滞在し、情勢を見守っているものとみられます。地元メディアは、大統領周辺の話として、トランプ大統領が29日、警護隊に促され、一時、地下室に避難したとも伝えています。