安倍首相“辞任意向”にトランプ大統領は?
安倍首相は自身の体調問題により、首相を辞任する意向を固めました。蜜月関係を築いていたトランプ大統領のアメリカ・ワシントンから矢岡亮一郎記者が伝えます。
トランプ大統領ですが、こちらは午前3時すぎ、まだ未明ですので、安倍首相の辞任の意向を受けての反応はありません。ただ、私たちの取材では、トランプ大統領が「安倍首相の体調を非常に気にかけていて、電話で元気づけようとしていた」ということがわかっています。
ホワイトハウスの高官が私たちの取材に語ったところによりますと、「トランプ大統領は、安倍首相と近々、電話で話をしようとしていた」「安倍首相が、連続在職日数が歴代最長となったことについて、お祝いをしようとしていた」「体調が悪いということも聞いていて、元気づけようとしていた」ということです。
安倍首相とトランプ大統領は、「シンゾー、ドナルド」のまさに蜜月関係で、G7の首脳の中でも特別な関係でした。今年2月、東京オリンピックの延期論が出始めたときにも、記者会見で私たちの質問に対し、「予定通りの開催を期待する」「安倍首相は親友で、日本の人々を愛している」と語っていたのが印象的でした。
トランプ大統領は、G7の首脳の中では浮いた存在になっていますが、安倍首相の言うことに、非常によく耳を傾けていました。この点で、日本は安倍・トランプ関係という外交上の財産を失ったことになりますが、トランプ大統領にとっても、世界のリーダーの中で自身を最も理解をしてくれる「代えがたい存在」を失ったということが言えると思います。
(Q.トランプ大統領の反応はいつごろ出てくるでしょうか?)こちらは大統領選挙に向けた共和党大会、トランプ大統領の指名受諾演説が終わった直後です。トランプ大統領は日本時間の29日朝、地方の選挙集会に出かけるまでは、表に出る予定は現状ありません。