ノーベル平和賞 WFP「誇らしい瞬間」
今年のノーベル平和賞が発表され、紛争や飢餓に苦しむ人々に食糧援助を行うWFP(=国連世界食糧計画)が選ばれました。
1963年に設立されたWFPは、世界で年間約80か国・8000万人以上に食糧を提供している国連の機関です。
選考にあたったノルウェーのノーベル委員会は、飢餓を改善する試みや戦争被害を受けた地域の状況改善に貢献したことなどを受賞理由として挙げています。また、新型コロナウイルスの流行により、世界中で飢餓の危機に襲われる人が急増する中、WFPが活動を強化させたことも評価したと説明しています。
ロイター通信によりますと、WFPの広報担当者は受賞決定を受け、「誇らしい瞬間だ。間違いなく素晴らしいことだ」と喜びのコメントをしています。
授賞式は12月10日にノルウェーのオスロで例年より規模を縮小して行われ、受賞者は直接もしくはリモートで出席する予定です。