BTS“徴兵先延ばし”法改正 賛成約6割
韓国の人気男性音楽グループ・BTSの兵役問題に関連した世論調査で、徴兵時期を先延ばしできるようにする法改正について、6割近くが賛成と答えたことがわかりました。
15日に発表された韓国「リアルメーター」の世論調査によりますと、BTSをはじめとする文化芸能分野の功労者を対象に入隊時期を先延ばしできるようにする法改正に賛成と答えた人は58.8%で、反対と答えた31.4%を25ポイント以上、上回りました。
現行制度では、18歳以上の男性は約2年間の兵役の義務があり、原則として28歳までに入隊しなければなりません。BTSの最年長メンバー・JINさんの28歳の誕生日が12月に迫る中、一部では「兵役免除」を求める声も出ていました。ただ、本人たちは「兵役は義務で、呼ばれたら行く」と表明している上、公平性を欠くとの指摘も相次ぎ、意見が割れていました。
こうした中、韓国の兵務庁は13日、国会で文化芸能分野の“優秀者”について、徴兵時期を延期する対象に加える法改正を進める方針を明らかにしました。韓国メディアによりますと、軍に入る時期を満30歳まで「延期」できるというもので、年内にも制度改正が行われる可能性があるということです。
韓国政府としては「兵役免除」まで行って“特別扱い”との批判が強まるのを避けつつも、徴兵を「延期」することで長期のBTSの活躍に期待する声にも応え、バランスを取りたいものとみられます。