中韓外相電話会談 中国、関係強化呼びかけ
中国の王毅外相は8月31日、韓国の朴振外相と電話会談し、関係強化を呼びかけました。
福島第一原発の処理水放出に猛反発する中国としては、韓国にも同調を呼びかける狙いがありそうです。
中国メディアによりますと、王毅外相は電話会談で「中国と韓国の関係発展は他の国の影響を受けるべきではない」と述べ、韓国の尹錫悦政権が日米と関係強化を進めていることをけん制しました。
また、詳細は明らかにされていませんが、処理水放出についても意見交換したということです。放出に反対する中国の訴えは国際的な広がりを見せておらず、韓国にも同調を求める狙いがあるとみられます。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大で4年近く中断している日中韓3か国の首脳会談をめぐり、王毅氏は「韓国が議長国として日中韓の協力の推進に積極的な役割を果たすことを支持する」と述べ、再開に前向きな姿勢もにじませています。