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中国で日本人親子切りつけ「子ども持つ身として心配」 中国当局は「誠に遺憾」

2024年6月25日 17:54
中国で日本人親子切りつけ「子ども持つ身として心配」 中国当局は「誠に遺憾」

中国で24日、日本人の親子が切りつけられる事件がありました。現地の日本人学校は25日、臨時休校になるなど影響が広がっています。

中国・江蘇省の蘇州市内で事件の現場となったバス停です。このように静かな住宅街の中で、日本人が多く住むマンションなどもあり、現地駐在員の間に衝撃を与えています。

24日午後、日本人学校のスクールバスを出迎えていた母親と男の子らが、中国人とみられる男に刃物で切りつけられました。2人は命に別条はないということですが、バスの案内係の中国人の女性も刺され、意識不明の重体です。一方、男は拘束されました。

事件を受け、日本人学校は25日、休校となり子どもを通わせる親などからは、不安の声が聞かれました。

保護者
「子どもも怖がって、外に行きたくないと」
現地の駐在員
「地下鉄で移動予定だったのですが車で移動するよう会社から指示もでまして」「子どもを持つ身として心配」

――中国政府の対応はどうなっているのでしょうか。

中国外務省の報道官は先ほど、「誠に遺憾だ」としたうえで、「偶発的な事件と判断し、捜査を続けている。こうした事件は世界のどこでも起こりうる」と述べ、日本人を標的にしたものではないとの見方を強調しました。

ただ、中国のSNS上では、事件の情報はほとんどみられず、当局が削除しているとみられます。情報が統制される中、男の動機などがどこまで開示されるのか日本政府も中国側に情報の提供を求めています。