南京事件追悼行事 習主席は3年連続で欠席
中国・南京で、旧日本軍が多くの中国人を殺害したとされる「南京事件」の追悼行事が行われました。
南京事件から83年の13日、中国・南京市では中国政府主催の追悼行事が行われ、軍の関係者や地元の学生など約3000人が参加しました。
追悼のスピーチを行った中国共産党指導部の一人・陳希中央政治局委員は「人類史の暗黒の1ページだ」と厳しい言葉で旧日本軍の行為を非難する一方で、「新時代にふさわしい日中関係を構築していきたい」とも述べました。また、演説の中で、中国の新型コロナウイルス対応について「人民戦争」と表現し、「中国共産党のリーダーシップで重大な成果を勝ち取り、世界に先駆けてウイルスを抑えこんだ」と党の指導力を強調する場面もありました。
一方、習近平国家主席の出席は3年連続でありませんでした。米中関係の先行きが見通せない中、日本との関係悪化を避けるため、一定の配慮をした可能性もあります。