5中全会閉幕 習主席“三期目続投”強まる
中国共産党の重要会議、5中全会が閉幕しました。これまでの慣例だった最高指導者の後継は示されず、習近平国家主席の長期政権が実現する可能性がさらに強まりました。
習近平国家主席ら最高指導部などが国の基本政策を話し合う「5中全会」は、29日、4日間の日程を終え、閉幕しました。
閉幕後に会議の内容が発表されましたが、最高指導者の後継ポストに相当する人事は示されませんでした。これまでの「5中全会」では最高指導者の事実上の後継指名にあたる幹部人事が示されるのが慣例となっていました。しかし、今回示されなかったことで、習主席が異例となる三期目を続投する可能性がさらに強まりました。
また、5中全会では、来年から2025年までの経済政策の指針「5か年計画」や2035年までの長期目標が示されました。アメリカとの対立や新型コロナによる世界経済悪化が長引くことを見据え、経済成長を内需主導型へとシフトする姿勢を鮮明にしています。