ヒズボラ“イスラエルに勝利” 停戦発効後初の声明
レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは27日、イスラエルとの停戦が発効してから初めて声明を発表し、イスラエルに対し「勝利」を収めたと主張しました。
停戦は、現地時間の27日午前4時から始まり、レバノン南部では、避難していた住民が車に荷物やマットレスを載せ、自宅に戻り始めています。
停戦条件により、イスラエル軍はレバノンに60日間留まることができるため、レバノン軍は帰還住民に対し、イスラエル軍が駐留する地域に近づかないよう呼びかけました。
こうした中、AP通信によりますと、ヒズボラは27日、停戦が発効してから初めてとなる声明を発表し、イスラエル軍に対して「勝利」を収めたと主張しました。その上で、「イスラエルの今後のいかなる行動にも対抗する十分な準備ができている」と強調しました。
一方、アメリカのサリバン大統領補佐官は、バイデン大統領が27日から、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦協議にも注力すると述べました。レバノンでの停戦を弾みに、中東情勢の緊張が緩和されるかが焦点です。