モデルナ開発のワクチン“緊急使用”勧告
新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、アメリカで2例目の緊急使用許可に向けた勧告が出されました。
アメリカのFDA(=食品医薬品局)の諮問委員会は17日、バイオ医薬品メーカー「モデルナ」が開発した新型ウイルスのワクチンについて、国内2例目となる緊急使用を認めるよう勧告を出しました。ただ、一部の専門家からは、副反応への懸念や、継続的な検証を求める声が上がりました。
FDAは近く、緊急使用許可を出す見通しで、政府高官は、来週にはこのモデルナのワクチン590万回分を全米に届けられるとしています。
アメリカでは、16日に報告された1日あたりの新たな感染者数は24万7403人で、過去最悪を更新しました。1日あたりの死者数も3656人とこれまでで最多となり、深刻な状況が続いています。
一方、ヨーロッパでは、アメリカの製薬大手「ファイザー」などが開発したワクチンの接種が27日にも始まる見通しとなりました。これはEU(=ヨーロッパ連合)のフォンデアライエン委員長が明らかにしたもので、EU全域で始まるとしています。