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米株73ドル高 ワクチン期待で最高値更新

2020年12月31日 9:05

30日のニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスのワクチンの普及がさらに進むことへの期待などから買いが優勢となり、ダウ平均株価は、過去最高値を更新して取引を終えています。

30日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から73ドル89セント値を上げ、3万0409ドル56セントと過去最高値を更新して取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も19.78ポイント上げて、1万2870.00で取引を終えています。

イギリス政府は30日、製薬大手・アストラゼネカなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用を承認しました。これを受け、市場にはワクチンの普及がさらに進み、経済活動の正常化につながるとの期待から、建設機械大手の「キャタピラー」など、景気に敏感とされる銘柄を中心に買いが進みました。

また、追加の経済対策の一環である現金給付が、個人消費を後押しするとの見方も相場を支え、ダウ平均は、2日ぶりに過去最高値を更新して取引を終えています。

市場関係者は、「アメリカでも確認された新型コロナウイルスの変異株と休暇明けの感染拡大の状況が、来年に向けた市場の懸念材料だ」と話しています。