台湾で日本人との同性婚を認める判決
台湾の裁判所は日本と台湾の男性同士のカップルの結婚を認める判決を言い渡しました。台湾で、日本人との同性婚が初めて成立することになります。
訴訟を起こしていたのは、台湾に住む日本国籍の有吉英三郎さん(42)と台湾の阿樹さん(通称)34歳の男性同士のカップルです。
2人は去年5月に台湾で婚姻届を提出しましたが、当局は外国人との同性婚について「相手の国でも同性婚が認められていなければならない」としていて、日本が同性婚を認められていないことを理由に受理しませんでした。
これを受けて2人は去年12月に、婚姻届の受理を求めて提訴していました。
21日の判決で台湾の裁判所は、当局に対して不受理処分の取り消しと婚姻届の受理を命じる判決を言い渡しました。
台湾の裁判で、外国人との同性カップルの結婚が認められるのはこれで4組目です。
判決後、有吉さんは「自分の人生で結婚は出来ないと思っていたが、人生に光が差しました」と喜びを表しました。
また阿樹さんは「今後、国際的な同性婚が認められるよう制度を変えていきたい」と今後の目標を語りました。
写真提供:台湾伴侶権益推動連盟