ことし11月のアメリカ大統領選挙に向け、バイデン大統領とトランプ前大統領による初めてのテレビ討論会が開かれました。

CNNが主催する今回の討論会では、互いを「史上最悪の大統領」と非難するなど激しい応酬となりました。

バイデン氏はトランプ氏が不倫口止め料をめぐる裁判で有罪評決を受けたことを指摘し 、批判しました。

民主党・バイデン大統領「この舞台で有罪評決を受けた重罪犯は、私が今見ている男だけだ。彼が言っていることは真実ではない」

一方、トランプ氏は不法移民問題やインフレ、ロシアによるウクライナ侵攻などをあげ、バイデン政権の失政だと攻撃しました。

共和党・トランプ前大統領「大統領に就任する前に、プーチンとゼレンスキーの間であの戦争に決着をつけさせる」

バイデン氏は声がかすれ言い間違いをするなど、精彩を欠き、アメリカメディアによると風邪をひいていたということです。

CNNは討論会終了後の世論調査で、どちらが勝ったかについてトランプ氏が67％、バイデン氏33％と伝えていて、アメリカメディアは「高齢問題を払拭するどころか、 大きな問題だと浮き彫りにした」と指摘しています。