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ノルウェー当局「接種計画に影響ない」

2021年1月20日 2:38

ノルウェーの医薬品当局は19日、高齢者20人以上が新型コロナウイルスのワクチンを接種後、6日以内に死亡したことについて、分析の結果、「接種計画に影響はない」と発表しました。

ノルウェーでは重い基礎疾患を抱える高齢者など23人がファイザー社のワクチンを接種後、6日以内に死亡したと報告されています。ノルウェーの医薬品当局は19日、国内の高齢者介護施設では毎週平均して400人が死亡するため、「ワクチン接種と死期がたまたま重なることがありうる」と指摘した上で、「ワクチンの接種計画に影響はない」と発表しました。

一方、発熱や吐き気など通常想定される副反応でも、重い基礎疾患を抱える高齢者にとっては、命の危険に関わる可能性も否定できないとしています。

ノルウェーではこれまで、高齢者を中心に4万8000人以上が接種を受けました。医薬品当局は今後のワクチン接種について、「接種によって得られる利益が副反応のリスクを上回るか、1人1人検討すべき」としています。