G7サミット まもなく開幕…対露で結束示せるか 侵攻や食糧危機への対応が焦点
G7サミット=主要7か国首脳会議が、まもなく、ドイツ南部のエルマウで開幕します。現地から中継です。
私の後ろの山の向こうに、サミットの会場となるエルマウ城があります。岸田首相らG7首脳が続々と到着し、あと20分ほどで歓迎式典が始まります。
サミットの議論の最大のテーマは、何と言っても長期化するロシアのウクライナ侵攻への対応で、首脳らはロシアへの圧力強化や、ウクライナへの長期的な支援のあり方を議論します。
イギリスはさきほど、日本、アメリカ、カナダと共に、追加制裁として、ロシア産の金の輸入を禁止すると発表しました。
G7としても合意する見通しで、アメリカ政府高官は、「ロシアを世界経済からさらに孤立させる」と強調しています。
また、アメリカはロシアから輸入する石油の価格に上限を設ける案を提案していて、こちらも議論されるとみられます。
さらに、侵攻の影響で、世界的に懸念が高まる食糧危機への対応も大きな課題です。
世界有数の穀物輸出国であるウクライナですが、南に広がる黒海をロシアが封鎖し、小麦などの輸出が滞っています。会議では、黒海に代わる輸送ルートの確保も話し合われる見通しです。
侵攻から4か月を過ぎ、各国の「支援疲れ」も指摘されています。山積みの課題に、G7として、どこまで一致した対応を打ち出し、結束を示せるかが焦点です。