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李首相「一国二制度を長く安定させるため」

2021年3月11日 23:10

中国の全人代(=全国人民代表大会)は11日、香港の選挙制度を見直す決定を採択し閉幕しました。中国政府に批判的な民主派を排除する内容で、国際社会の批判は強まるとみられます。

選挙制度の見直しは、香港の議会にあたる「立法会」選挙の候補者に事前審査などを導入するもので、賛成2895、棄権1の圧倒的多数で採択されました。

この中ではさらに、これまで行政長官を選んできた「選挙委員」を拡充し、立法会議員の一部を選ぶ権限も持たせるとしています。選挙委員会の大半は「親中派」で占められる見通しで、中国政府に批判的な民主派を政治の場から排除する狙いがあります。

李克強首相「愛国者による香港統治を一貫して維持し、一国二制度を長く安定させるためだ」

李克強首相は会見でこのように意義を強調しましたが、国際社会の批判は強まるとみられます。

一方、李首相は、米中関係について「すぐに合意が得られなくても意見交換は可能で、食い違いを解決するのに有益だ」と述べ、対話を呼びかけました。