キーウなどウクライナ全土へ露軍のミサイル攻撃 外部電源供給断たれザポリージャ原発2基停止
ウクライナでは9日、首都キーウを含む全土に向けてロシア軍のミサイル攻撃が行われました。また、ロシア軍が占拠しているザポリージャ原発では、外部の電源供給が断たれたということです。
首都キーウで9日明け方に撮影された映像では、空に攻撃によるとみられる黒煙が広がり、地上にはミサイルの破片らしきものなどが確認できます。
ロイター通信によりますと、キーウや南部オデーサ、北東部ハルキウなど全土であわせて81発のロシア軍のミサイル攻撃があり、一部で停電が起きているということです。
また、ウクライナの原子力企業「エネルゴアトム」は、南部にあるザポリージャ原発が9日未明、ロシア軍のミサイル攻撃により外部からの電源供給を断たれ、原発2基が停止したと発表しました。原発の機能維持のため、非常用の発電機が稼働しているということですが、燃料が10日分ほどしかなく、「期間内に復旧できなければ全世界に影響する放射能事故が発生するかもしれない」としています。