NATO事務総長 要衝バフムト「数日中に陥落の可能性も」 前線近くでは子供や高齢女性の避難を…
ウクライナでロシア軍が攻勢をかける東部の要衝バフムトについて、NATO(=北大西洋条約機構)の事務総長は8日、数日のうちに陥落する可能性があるとの見方を示しました。
ロシア軍は、ドネツク州全域の制圧の足がかりとするために要衝の都市バフムトを連日激しく攻撃し、ウクライナ軍が徹底抗戦しています。
NATO ストルテンベルグ事務総長「ロシア側は大きな損失を被っているが、バフムトが数日中に陥落する可能性も否定できない」
ストルテンベルグ事務総長は、ロシアがかなりの損失を出しているとはいえ、より多くの部隊を投入する力があり、ロシアを過小評価してはならないと強調しました。
前線に近いドネツク州の街アウディーイウカでは、警察官が住宅をまわり、子供や高齢の女性を避難させています。ただ、近くでは黒煙があがる様子もとらえられていて、隣り合わせの危険が続いています。
こうした中、8日、国連のグテーレス事務総長が首都キーウを訪れてゼレンスキー大統領と会談しました。
目下の懸案はウクライナ産の穀物の輸出をめぐる問題で、安全に輸出を行うためにロシアとの合意の延長が不可欠だとの認識で一致しました。合意は今月18日に期限を迎えますが、これまでロシア側は、延長に同意しない可能性も示唆しています。