×

ウクライナ公共放送 日本などからの支援受け戦時でも放送続ける

2023年3月9日 12:00
ウクライナ公共放送 日本などからの支援受け戦時でも放送続ける
地下シェルターから放送を続ける職員ら

ロシアによる侵攻から1年を迎えたウクライナでは、公共放送の職員らが、日本など各国からの支援を受けて今も、徹底抗戦を続ける国の姿を伝え続けています。

■侵攻続く中、地下シェルターから放送続ける

ウクライナの公共放送は、ウクライナ語で「公共」を意味する言葉で「ススピリーネ」とも呼ばれています。そこには、ロシアによる侵攻が続く国内の情勢を、伝え続ける職員たちの姿が。

私たちが取材した2月17日には、首都キーウ市内に空襲警報が発令される中、キャスターや職員らが地下シェルターに駆け込み、シェルターの中から放送を続けていました。

■ロシア軍がテレビ塔を破壊も日本などの支援で国内各地から中継

侵攻が長期化する中、その放送を支えているのが、世界各国からの放送機材などの支援です。

ロシア軍の攻撃によって、キーウにあるテレビ塔が昨年の3月に破壊されて以降、携帯できる中継装置などを代替として使用していましたが、中継装置が不足。こうした状況を受けて、日本政府は、在ウクライナの日本大使館の松田大使を通じて、簡易中継機材を供与しました。

中継機材のおかげで、ウクライナ各地から中継でリポートをする取材班は、ウクライナ中部など電波の弱い地域などでも中継をスムーズに行えるようになっているといいます。

■「自由を守ることが公共放送の役割」

ウクライナ公共放送のミコラ・チェルノティツィキー会長は、「日本政府から供与された機材は最新のもので、今までウクライナにはなかった。そのおかげで色々な中継もできるようになっているので、日本の支援に感謝している。」と話しました。

日本など各国からの支援のもと、放送を続けるウクライナ公共放送。チェルノティツィキー会長は、「自由を守ることが公共放送の役割だと思う。今後も各国からの支援を受けて、質の高いコンテンツを提供していきたい。」と、侵攻が長期化する中でも、メディアに課された役割を果たしていく決意を述べました。