屋外は深夜営業OKに 米・ニューヨーク
ワクチンの接種が進むアメリカ・ニューヨークでは深夜のにぎわいが戻りつつあります。飲食店の屋外での営業は深夜0時までに時間が制限されていましたが、解除されました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。
■アメリカ
3300万人近くが感染したアメリカ。(感染者 3299万4443人 死者 58万6359人 米ジョンズ・ホプキンス大 18日午後5時時点)
ニューヨーク州では、これまで飲食店の屋外での営業は深夜0時までに制限されていましたが、マンハッタンの飲食店では看板を「午前2時までオープン」と書き換える様子がみられました。屋外での営業時間の制限が解除されたのです。
深夜営業を再開する飲食店
「私たちはほぼ通常の状態に戻りました。とてもうれしく思っています」
さらに…
記者
「ニューヨーカーの足とも言える地下鉄も、およそ1年ぶりに24時間運行となります」
ニューヨークの地下鉄が24時間運行に戻るなど、経済活動を再開する動きが加速。
アメリカのCDC(疾病対策センター)は、ワクチンを接種した人は屋内も含め、原則マスクの着用を不要とする新たな指針を示していますが、ニューヨーク州のクオモ知事は、この指針を州内で19日から適用すると発表。ただ、地下鉄や学校などでは今後もマスク着用を義務づけます。
一方、カリフォルニア州は来月15日まで、引き続き屋内や人混みなどではマスクの着用を求めるとしていて、州によって対応が分かれています。
また、小売り大手のウォルマートなどは州の対応に合わせて、多くの店舗でマスクの着用義務を解除しましたが、一部の労働組合は、「従業員を危険にさらす」などと反発。こうした懸念の声に、ホワイトハウスのサキ報道官は「科学的根拠に基づいた指針だ」と改めて強調しました。
一方で、バイデン大統領は「マスクの着用を続けたい人もいるだろう。個人の判断だ」と述べています。
■インド
累計の感染者が2500万人を超え、医療崩壊の危機にあるインド。(感染者 2522万8996人 死者 27万8719人 インド保健当局 18日)
感染拡大が深刻なインド西部の金融都市・ムンバイでは激しい暴風雨が…
17日、サイクロンが西海岸に上陸したのです。ロイター通信によりますと、少なくとも12人が死亡。ムンバイなどでワクチン接種が中止されるなど大きな影響が出ています。
■イギリス
一方、感染状況が大きく改善しているイギリス。(感染者 446万8582人 死者 12万7946人 米ジョンズ・ホプキンス大 18日午後5時時点)
ロンドン中心部にある観覧車、「ロンドンアイ」が17日から営業を再開しました。
記者
「こちらロンドンアイ、頂上に来ると、ご覧のようにバッキンガム宮殿やビッグベンなど、ロンドンの街を一望することができるんです」
ロンドンがあるイングランドでは、17日からロンドンアイや大英博物館などの屋内の観光スポットや、飲食店の屋内での営業などが再開しています。
さらに、比較的感染状況が落ち着いているポルトガルなど、一部の国への観光旅行も解禁されました。
ポルトガルに来たイギリス人観光客
「信じられないくらいいい気分だよ。太陽も人も海もバーもある。待ちきれないよ」
■スペイン
360万人以上が感染したスペイン。(感染者 361万5860人 死者 7万9432人 米ジョンズ・ホプキンス大 18日午後5時時点)
16日、9日にロックダウンが解除されて初の週末ということもあり、スペイン南部のビーチは多くの人で埋め尽くされていました。
夜になるとバルセロナの中心部では、話していたり踊ったりしている人々が。中には肩車をして拍手をしたり、手を上げて声を上げたりと、ロックダウンの解除をそれぞれ楽しんでいました。
しかし、こんな問題も…
たくさんのゴミがそのまま放置されていました。このような事態に警察が出動。人々が密にならないよう声をかけていました。
■韓国
13万人以上が感染した韓国。(感染者 13万2818人 死者 1904人 韓国・保健当局 18日)
ソウル市が、感染リスクが高いとされるコールセンターなどで17日から配布を始めたのは新型コロナの簡易検査キットです。
検査キット業者の研究員
「鼻の壁に沿って5回やって、また反対側の鼻にも入れて、5回やると、検体がついて出てきます」
このキットは医師などの手を借りずに自分でできる抗原検査で、コールセンターに勤務する人は、週に一度、自宅で検査し、陰性ならば出勤できます。
韓国の保健当局はPCR検査よりも精度が低いと指摘。あくまで補助的なものだとしていますが、ソウル市ではコールセンターなどでのテスト結果を踏まえ、今後、簡易検査キットの導入を拡大するかどうか決める方針です。