タイ首都など今日から規制強化 変異株拡大
タイの首都バンコクなどでは、変異した新型コロナウイルスの感染拡大で、12日から人の移動や経済活動の規制が強化されました。
バンコク首都圏では12日から在宅勤務が徹底されるほか、およそ1年ぶりに夜間の外出が禁止されます。また生活に欠かせない業種を除き、商業施設やマッサージ店などは閉鎖されます。
タイでは変異ウイルスの感染が急拡大し、新規感染者の数が連日9000人前後にのぼっています。特に感染者が多いバンコクでは、先週から寺などに無料のPCR検査所が設けられ、徹夜で並ぶ人の姿もみられました。
徹夜で待つ人
「近所の子が感染して、うちの子どもが一緒に遊んでいたので」
一方、日本が無償提供したワクチンおよそ100万回分が12日、タイ側に引き渡されました。タイではワクチンの調達が遅れていて、今月9日の時点で1回目の接種を終えた人は、全人口の8.4%にとどまっています。