日本入国が五輪種目~韓国メディア混乱指摘
東京オリンピックの開幕まで1週間あまりとなる中、外国のメディア関係者らも続々と日本入りしています。こうした中、渡航手続きの煩雑さなどについて韓国メディアは「日本に入ること自体がオリンピック種目のようだ」と指摘しています。
13日付の韓国紙「朝鮮日報」は、韓国の複数の取材関係者が、渡航直前に大会組織委員会側から明確な理由を示されないまま「審査が通らない」などと通知を受け、急遽、渡航日程を変更したと伝えています。
日本政府と自治体、組織委員会の足並みがそろわず「開幕直前に混沌(こんとん)とした状況に陥っている東京の一事例」だとした上で、「日本に入ること自体がオリンピック種目のようだ」と指摘しています。
また、14日付の「東亜日報」は、到着後、新型コロナウイルスの検査などで空港を出るだけでおよそ5時間がかかり、東京の街に出ても「オリンピックの熱気は感じない」との記者の印象を伝えています。
公共放送「KBSテレビ」も日本入国後の一連の動きを記者リポートとして放送しました。宿泊先のホテルで一般客と外国の取材関係者の分離が徹底されていない上、コンビニの利用も許され“防疫の抜け穴”になると指摘。その上で「日本は徹底した防疫を強調したが、あちこちに弱点があり安全なオリンピックが可能なのか懸念が残る」と伝えています。
【写真】6月13日付 韓国紙「朝鮮日報」より