中国・湖北省で防護服を着た警察官に連れられて歩く男。殺人事件の容疑者として２２年間逃亡していましたが、８月９日、ある出来事がきっかけで逮捕されました。

それは、新型コロナのＰＣＲ検査。

中国では、感染者が出た地域を対象に全住民の一斉検査が行われています。では、男の逮捕とどう関係したのでしょうか。

地元当局などによりますと、８月９日、警察官と地区の担当者が湖北省の団地の住人にＰＣＲ検査を行うよう通知してまわりました。

すると、１人の男が身分証の提示を拒んだといいます。そして、男の様子がおかしかったことから派出所に連行。取り調べを行うと、男が２２年前の殺人事件の容疑者だとわかったといいます。

ＰＣＲ検査をきっかけに、未解決事件の容疑者が逮捕される事例は中国で相次いでいて、今年３月には、甘粛省で２３年間逃走していた容疑者を逮捕。

今年１月には、遼寧省で２１年前の殺人事件の容疑者の男が捕まっているということです。