WFP アフガン95%十分な食料得られず
WFP(=国連世界食糧計画)日本事務所は15日、「アフガニスタンの95%の家庭が十分な食料を得ることができていない」と支援を呼びかけました。
10月16日の「世界食料デー」を前にしたオンラインイベントで、焼家直絵WFP日本事務所代表は、アフガニスタンの95%の家庭が十分な食料を得られていないとのWFP最新の調査を報告しました。
アフガニスタンではタリバンが実権を握って以降、海外からの資金の流入が止まり通貨の下落なども起きて、経済は大きな打撃を受け、失業者も増えているということです。
食料や日用品の価格が高騰しているだけでなく、銀行などから引き出せる現金が制限されているため、労働者は給料を支払われても引き出せず、手持ちの現金がないために食料が買えない状況だということです。
このような状況の下、国民の3人に1人が深刻な食料不足にあるということですが、320万人の子どもが栄養不足で、うち100万人は緊急治療を受けなければ命を落とす状況にあるということです。
WFP日本事務所は「もうすぐ冬になると雪で道が塞がれるためそうなる前に対応が必要だ」と、支援を呼びかけています。