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気候危機“飢餓の最大の要因”WFPが警告

2021年10月14日 18:14

WFP(=国連世界食糧計画)は14日、「気候危機が紛争を抜いて、飢餓の最大の要因となる可能性がある」と国際社会に緊急の行動を呼びかけました。

10月16日の「世界食料デー」を前に、WFPが公表した発表文で、ビーズリー事務局長は国際社会が気候変動に対する緊急の行動をとらなければ、「気候危機が紛争を抜いて、飢餓の最大の要因となる可能性がある」と警告しました。

WFPは、世界の平均気温が産業革命前の水準から2度上昇した場合、気候変動が農業や漁業、畜産業などに影響を与え、新たに1億8900万人が飢餓に陥ると試算しています。

WFPは最も影響が深刻な地域のひとつとしてマダガスカルをあげ、連続した干ばつにより1万4000人近くがひどい飢えの状態にあり、年末までに倍増すると予想しています。

ビーズリー事務局長は「この人道的災害を回避するためには、気候適応や支援プログラムへの投資が緊急に必要だ」と影響を受ける地域への支援を呼びかけています。