気候変動が平和をより難しく~国連事務総長
国連の安全保障理事会は気候変動に関する会合を開き、グテーレス事務総長は、気候変動が平和の維持をより難しくしていると指摘しました。
国連安保理は23日、気候変動が国際平和と安全保障に与える影響について議論する会合を開きました。冒頭でグテーレス事務総長は、「干ばつや洪水の頻度が高まり、不足する食料や水をめぐる争いが激化している」と述べ、気候変動が平和の維持をより難しくしていると指摘しました。
その上で、各国に気候変動対策を一層強化するよう訴えました。
グテーレス事務総長「どの地域も無縁ではない。山火事、洪水、干ばつなど異常気象は、すべての大陸に影響を及ぼしている」
一方、アメリカのブリンケン国務長官は、安保理が気候をテーマに議論することについて、「気候変動が集団安全保障に深刻な影響をもたらすという国際社会への明白なメッセージになる」と述べ、その意義を強調しました。