アメリカの国防総省は、開発を進める極超音速兵器に関する実証実験を２０日に行い、成功したと発表しました。

国防総省の発表によりますと、この実験は、高度な極超音速技術などについて「現実的な運用環境で実証する」もので、精密観測ロケットを３回打ち上げ、いずれも成功したということです。

映像や画像などは公開されず、実験の詳しい内容は明らかになっていませんが、国防総省は、「極超音速兵器の実現は最優先課題だ」としています。

極超音速ミサイルは音速の５倍以上の速度で飛行し、高い機動性を有することから、より迎撃が難しいとされ、アメリカ、中国、ロシアなどが開発を進めています。

一部報道では、中国が今年８月に極超音速ミサイルの実験を行っていたと報じられましたが、中国政府は「宇宙機の再利用技術を検証するための実験だった」としています。

※宇宙機とは、宇宙空間を飛行する人工衛星や宇宙船など幅広い人工物を指す。