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米シンクタンク“台湾有事”有効な対応困難

2021年10月27日 10:44

アメリカのシンクタンクが26日、中国軍が台湾の離島に攻め込んだ場合のシミュレーション結果を公表し、有効な対応手段を見つけるのは難しいとの分析を明らかにしました。

このシミュレーションはシンクタンクの「新アメリカ安全保障センター」が行ったもので、2025年に中国軍が、台湾の南西にある東沙諸島に攻め込み占領するシナリオで行われました。

この場合、アメリカと台湾側にとって「中国に東沙諸島を放棄させ、原状を回復するための選択肢はほとんど見つからなかった」としています。

経済制裁などは時間がかかりすぎ、積極的な軍事対応を取れば、望まない戦争へとエスカレートする危険があったということです。

また、中国の侵攻を「事前に阻止することが最も重要な教訓だ」として、アメリカと台湾の当局が有事に備えた計画について協議・調整することが必要だとしています。

また、こうしたケースでは、日本が明確に台湾支持を表明することで、周辺各国とも連携して対応できるようになるとして、「日本の協力が不可欠だ」とも指摘しています。