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自宅療養が急増“酸素投与”必要なケースも

2021年8月13日 21:30
自宅療養が急増“酸素投与”必要なケースも

東京都では12日現在、2万人以上が自宅療養をしています。自宅療養中に症状が悪化し、酸素投与が必要となるケースもでています。

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看護師
「食事とかものどを通らないですか?」

自宅療養中の人の健康観察などを24時間行っている会社を取材しました。

感染者の急増により、入院が必要な場合でもすぐに調整がつかず、自宅療養をせざるを得ない人が増えているといいます。

この会社は世田谷区の保健所と提携していて、自宅療養中に症状が悪くなった場合などは直接自宅を訪問します。

看護師が運び入れたのは酸素の濃縮装置です。症状が悪化すると、血中の酸素飽和度が低下し、息苦しさなどを感じるため、酸素を投与し症状の緩和をはかるといいます。

ソフィアメディ・官民連携室 看護師・田中亜希子さん
「まだ、はあはあしておられましたけど(酸素投与して)『かなり楽になった』とおっしゃっていまして」

8月に入ってから一気に増えたという酸素投与の依頼。

ソフィアメディ・官民連携室 中川征士室長
「必要でしたら在宅での酸素療法など行ったり、手配はさせていただける可能性があると思っています」

電話の相手は自宅療養中の30代の男性。息苦しさがあるということで、すぐに自宅に向かいます。

自宅前で防護服に着替えて室内に入ります。自宅療養者の許可を得て訪問の様子を撮影させてもらいました。

「ちょっと酸素とお熱を測らせていただいて」

まずは酸素飽和度と体温を計測。そして酸素を投与します。

「(酸素)入れたら楽な感じあります?」

30代男性
「そうですね」

96%以上あれば正常とされる酸素飽和度。30代の男性は訪ねたときは91%ほどでしたが。酸素を投入すると96%まであがり、症状が落ち着いたといいます。

その後も別の療養者の自宅へ。12日だけで6人に酸素投与を行ったということです。

ソフィアメディ・官民連携室 看護師・田中亜希子さん
「日に日に入院調整にかかる時間も長くなっていますし、入院調整が必要な方も増えていますし、厳しくても自宅で療養しなくちゃいけない方も増えてきて、現状としては厳しくなってきていると感じる」

感染が急拡大する中、重要性が増している自宅療養者のケア。訪問看護業者と連携し、酸素を届ける体制を整えている自治体はわずかしかなく、大きな課題が残っています。

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