自宅療養中“容態急変”どうフォローするか
今、東京では、新型コロナウイルスに感染した1万7000人を超える方々が、自宅療養されています。基礎疾患のない30代の男性が自宅療養中に容態が急変し、亡くなる事態も起きています。
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重症患者が急増する中、全国の病院で注目されているのが、患者の鼻に管を差し込み高濃度の酸素を送るネーザルハイフローという機器です。今年5月、厚労省が新型コロナの診療手引に加えました。
ネーザルハイフローのメリットは─。
日本大学板橋病院・權寧博副院長
「会話も食事もできるし、生活の質が得やすいというメリットと、退院までの期間を短縮できれば、より多くの患者さんを診療できると考えている」
その一方、医療従事者の感染リスクが上がる可能性があったり、台数が限られる課題もあります。
日本大学板橋病院・權寧博副院長
「(使用によるコロナ患者の変化は?)個人差はありますが、1つのオプションとしては有用な選択肢ではないかと」
感染拡大で入院の困難さが増す中、都内では11日、自宅療養中だった30代の男性が急変して死亡したことが発表されました。微熱が続いていて、基礎疾患はなかったということです。都内で自宅療養中に亡くなったのは、これで48人目になりました。
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自宅で療養する感染者をどうフォローするのか。新宿区のクリニックが、11日、向かったのは─。
自宅療養者(30代)
「夜がきつかったですね」
医師
「それまでSOS出さなかったの?」
自宅療養者(30代)
「昼間は大丈夫だったので」
都内で一人暮らしをする男性は、1週間ほど前に発症すると、3日前からは呼吸がうまくできなくなったといいます。
自宅療養者(30代)
「トイレ(行くの)もダメになってきたので、もう無理なんだろうなって」
医師
「症状からいえば、中等症から重症に入ります。私の考えでは入院適応だと思いますので、保健所の方には入院でお願いしますってことはいいます」
このクリニックでは─。
新宿ヒロクリニック・英裕雄院長
「第3波の時が一番多かったが、その時で1日1~2件。今は急激に7月末くらいから増えていて、(1日に)20件くらいの対応依頼が、毎日舞い込んでいるような状況」
今後の懸念は─。
新宿ヒロクリニック・英裕雄院長
「これ以上感染拡大が起こって、自宅療養がさらに増える可能性があります。そうした時にどうやって支えたらいいのか。最悪の事態を避けるため、どうしたらいいかってことまで含めて、検討する必要が出てきていると思っています」
8月11日放送『news zero』より。