米消費者物価指数 31年ぶりの高い伸び率
新型コロナウイルスによる経済活動の制限が各地で解除されているアメリカで、先月の消費者物価指数がおよそ31年ぶりの高い伸びとなりました。
アメリカの労働省が10日に発表した先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて6.2%上昇しました。1990年11月以来、およそ31年ぶりの高い伸びです。
項目別では前の年に比べてガソリンが49.6%、中古車が26.4%と大幅に値上がりしたほか、食品も5.3%上昇しています。
キッチンカーの店員「材料費が高くなっているので値上げしました」
経済活動の再開に伴いモノやサービスの需要が急拡大する一方、人手不足により供給が追いついていないことが物価高騰の要因となっています。
バイデン大統領は声明で、「インフレは国民の懐を痛めるものであり、この傾向を改善することは最優先事項だ」と述べました。