南米ベネズエラ大統領選 現職のマドゥロ氏が勝利 野党陣営は不正行われたと主張
南米ベネズエラで28日、大統領選挙が行われ、選挙管理当局は、独裁色を強める現職のマドゥロ大統領が勝利したと発表しました。ただ、野党陣営は、投開票をめぐり不正が行われたと主張しています。
28日に行われたベネズエラの大統領選挙で、選挙管理当局は、反米左派の現職、マドゥロ大統領が勝利したと発表しました。経済の低迷が続くベネズエラでは、生活困窮や政情不安などが理由で770万人以上が国外へ脱出したとされています。
国民の不満が募り、政権交代を求める声が高まる中、事前の世論調査では、元外交官のエドムンド・ゴンザレス氏が優勢と伝えられていました。独裁色を強めるマドゥロ氏は、選挙管理当局も影響下に置くとの指摘もあり、ゴンザレス氏の陣営は不正があったと批判しています。
ロイター通信によりますと、ベネズエラに経済制裁を科すアメリカのブリンケン国務長官は、「発表された結果が、ベネズエラ国民の意思や投票を反映していないことに深刻な懸念を抱いている」とした上で、選挙管理当局に対し、票の集計の詳細を公表するよう、求めたということです。