バイデン大統領にかわり、アメリカ大統領選に挑むハリス氏。最新の世論調査ではトランプ氏をわずかにリードしています。対決姿勢を鮮明にするハリス氏に、トランプ氏の本音とは…？

　　　◇

バイデン大統領から後継指名を受けたハリス副大統領（59）。23日、大統領選の激戦州、ウィスコンシン州で開かれた選挙集会に参加し、3200人の歓声に包まれました。

“大統領候補”として臨む、初めての集会。

民主党　ハリス副大統領（59）
「私たちはこの選挙に勝つ。中流層を築くことが、私の大統領としての明確な目標となるでしょう。中流層が強ければ、アメリカは強くなる。しかしトランプは私たちの国を後退させようとしている」

対するトランプ前大統領（78）。バイデン大統領（81）との高齢対決から一転。59歳のハリス氏との戦いとなります。

23日に公表された調査会社のイプソスとロイターの最新の世論調査では、ハリス氏の支持率が2ポイントリード。（ハリス副大統領44％、トランプ前大統領42％）

そのハリス氏について、トランプ氏は…

トランプ前大統領
「ハリスの方が簡単に倒せる」

本音はどうなのか。

NNNワシントン　山崎大輔支局長
「やりにくくなったというのがトランプ氏の本音とみられる。59歳のハリス氏が相手となれば、今度は高齢批判の矛先が自分に向くということ。そしてハリス氏が検察官出身で、犯罪者として自らを追及してくることなど警戒している」

「元検察官」と、有罪評決を受けている“犯罪者”の構図としたいハリス氏陣営。演説でも…

民主党　ハリス副大統領（59）
「これらのキャリアで、私はあらゆる種類の加害者と対決した。私利私欲のためにルールを破るペテン師たち。トランプのような類いの人間を、私は知っています。この私の経歴で誇りを持ってトランプと対決していきます」

集会で人工妊娠中絶の権利を訴えたハリス氏。トランプ氏が避けたいテーマを、大統領選の争点にしていく構えです。