「エホバの証人」施設で“銃撃事件”…7人死亡 発生時の映像に“銃撃犯”か ドイツ・ハンブルク
ドイツ・ハンブルクで9日、キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」の施設に30発以上の銃弾が撃ち込まれました。銃撃の瞬間をとらえた映像には、“銃撃犯”らしき人物が…。この事件で少なくとも7人が死亡、8人がケガをしました。
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ドイツ・ハンブルクで9日夜、30発以上の銃声が街に響きました。
撮影者
「誰かが撃っている」
「なんなんだ…」
銃撃の様子を撮影した映像には、窓越しに建物内部へ15発の銃弾が撃ち込まれる様子がとらえられていました。立ったり、しゃがんだりしているのが、“銃撃犯”とみられます。
連射はまだ終わりません。さらに建物内へ14発の銃弾が撃ち込まれました。銃口からでしょうか、火花が確認できたのとほぼ同時に、建物の明かりが消えました。
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ドイツ北部ハンブルクで9日に銃撃事件が発生し、警察はすぐに現場へ急行。武装して建物へ突入しました。現場には緊迫感が走ります…。すると、中にいた人が続々と建物の外へ出てきました。ドイツメディアなどによると、これまでに少なくとも7人が死亡、8人がケガをしたといいます。
銃撃の瞬間を撮影した近くの住民は――
撮影者
「最初、何が起こっているのかわかりませんでした。携帯電話でズームしてみると、誰かが『エホバの証人』で発砲していることに気づいたのです」
今回、現場となったのは、キリスト教系の宗教団体「エホバの証人」の施設でした。「エホバの証人」は、日本では子供への「ムチ」や「輸血拒否」などが、“子供への虐待行為にあたる”などとして問題となっています。ドイツメディアによると、ドイツにはヨーロッパ最大規模の20万人弱の信者がいるとみられていて、発生当時、銃撃があった建物では、何らかのイベントが行われていたといいます。
地元警察は、建物内で発見された遺体のうち、1人の遺体が他の遺体と別の場所で見つかったことなどから、犯人が死者に含まれている可能性を指摘しました。これまでの状況から、単独犯とみているということです。
地元警察
「エホバの証人で起こった事件の背景は、まだ全く不明です」
ただ、ロイター通信は地元メディアを引用し、銃撃犯について「『エホバの証人』の元信者とみられる男だ」と報じました。
警察は事件の全容解明を進めています。