バイデン大統領、「パトリオット」の供与をゼレンスキー大統領に直接伝える
ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ロシアによる侵攻後、初めての外国訪問としてアメリカの首都ワシントンを訪れ、バイデン大統領と会談しています。ホワイトハウスから中継です。
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首脳会談は現在、バイデン大統領の執務室で行われています。
バイデン大統領は、ゼレンスキー大統領の到着をジル夫人とホワイトハウスの庭に並んで待ち受けました。
ゼレンスキー大統領は、日本時間22日午前4時すぎ、ホワイトハウスに到着しました。
バイデン大統領は、ジル夫人と並んで外で待ち受け、ゼレンスキー大統領の肩に手を回して語りかけるなどして歓迎しました。
バイデン大統領「ウクライナの人々は世界に勇気を与え続けている。心からそう思う。ウクライナの防衛力、特に防空能力を引き続き強化していく」
ウクライナ・ゼレンスキー大統領「ここにこられて光栄です。招待いただき感謝します。本当はもっと早く来たかったが、戦況が厳しく来られなかった」
またバイデン大統領は、ウクライナへの新たな軍事支援として、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の供与をゼレンスキー大統領に直接伝えました。
追加の軍事支援は、日本円で総額2400億円相当にのぼります。
首脳会談は、日本時間の22日午前4時過ぎに始まりましたが、まだ終わったという発表はありません。
ゼレンスキー大統領の今回の滞在は短いものになるとみられますが、ワシントン到着後も、厳重な警護態勢の中、移動を続けています。
ゼレンスキー大統領は、首脳会談に先立ち、ホワイトハウス前にある要人の滞在施設、「ブレアハウス」に入りました。
その際も、ライフル銃を持ったホワイトハウスの大統領警護隊などに守られ、私たちの声かけにも表情を崩さず、中へと入っていきました。
ゼレンスキー大統領は、こちらの夜には連邦議会で演説する予定で、アメリカ国民にこれまでの支援への感謝を表明する見通しです。
両首脳はこのあと、ホワイトハウスで共同記者会見に臨みます。